お店を出店したい、漠然としているけど話を聞いてほしい、どんな物件を探せばいいのか教えてほしい、お店のデザインをしてほしい、そんな悩みの中で気になるのは設計費用ですよね。相見積もりは?デザインコンペは?どういった流れで進んでいき、どういった具合で進めればスムーズなのか解説いたします。
設計会社に打合せ依頼をした場合ってお金がかかるの?
ほとんどの設計会社の場合、初回の打ち合わせ時点では費用は発生しません。
極々稀にいらっしゃるかもしれませんが、まだ何も決まっていない、始まってすらいない、初回の打ち合わせ段階で費用が発生することはないと思います。
粗図面を書いてもらったら費用ってかかるの?
基本的には粗平面図を書いてもらった段階で設計デザイン費として請求されることはないです。
何故なら、1度で設計デザインが決まることはなく、ここを骨組みにして、配置でしたり、動線でしたり、意匠でしたり、打ち合わせを重ねに重ねて洗礼された図面を起こしていくこととなるからです。
他の設計士のデザインも見てみたいけど相見積もりって出来るの?
可能ですが、しっかりと他の会社にもデザイン依頼している旨を伝えましょう。
以前の事例ですが、水面下でデザイン依頼を何社か依頼されているお客様がいらっしゃり、最終決定として他の設計会社に依頼されたところ、断った設計会社からかなり高額な請求が上がってきたとの相談がありました。先に設計デザイン相見積を依頼している旨を伝えておけばこういったトラブルに巻き込まれずにすみます。
また、相見積もりと言う言葉がありますが、デザインが決まっていない状態での相見積もり(デザイン見比べ)はデザインコンペ、または設計相見積と言って、設計者のデザイン力の戦いになります。
設計相見積の場合に出てくる問題の多くは「こっちのデザインのこの部分が良いから、これとこれをこっちのデザインにも採用してほしい」「入口のイメージはこっちの設計で、内装デザインはこっちの設計で照明プランはこっちの設計で」と言った問題、一世一代でお店を出店するので気持ちはよくわかりますが、設計デザインの無断転用は著作権にかかわってくる関係上、後々問題に生じるので絶対にやめましょう。
何処までデザインをしてもらったら費用ってかかるの?
会社の規則が変わってくることですが、平面図、立面図、展開図、3DCGパース迄書いても本契約をしなければ費用は発生しない会社も存在します。逆に「平面図以降は契約してから進めます」と言われることもあります。デザイン費用に関して、何処までが見比べられるのか先に問合せしておいたほうが無難ではあります。
また、打ち合わせを進めていく中で、対応力の良さでしたり、相談しやすさでしたり、フィーリングが合う合わない、イメージとかけ離れた提案しかされないなど出てくると思います。設計相見積をしている場合は、その中で少しずつ依頼先を絞りながら進めていかないと最後に1社に絞り切れなくなり、お互いが嫌な思いをすることとなりますので、先に問い合わせておいたほうが良いかと思います。
デザインコンペと施工相見積もりの違い
デザインコンペ(設計相見積)と施工相見積もりの違いは、前者が設計デザインの見比べになり、後者が1つの決定している設計デザインに対して、施工の金額を競争することとなります。
設計会社により、得意な素材感、材料の選定、仕上げの選定等々かわってくるので、設計会社に概算の金額感を出してもらうと、大げさな話ですが、0が1つ変わることもあり得ます。
施工相見積もりになりますと、1つの設計デザイン、同じ数量、同じ材料対して、どういった施工でいくらで出来るのか?と言う相見積もりになりますので、ものすごくかけ離れた金額感になることは少ないと言えます。
工事が終わるまで設計デザイン費用は払わなくていいの?
デザイン費用の支払いに関しては、設計だけ依頼するのか、施工会社経由で設計を依頼しているのか、設計施工として打ち合わせを進めていくのかによって変わってきます。
設計だけ設計会社に依頼されている場合は、設計デザインが終結した時点で費用が発生します。もちろん現場レベルの細かいサポートは工事が終わるまで行っていただけるので「設計だけだから知らないよ」と言ったことはありません。
施工会社経由で設計を依頼している場合、工事契約が終結した段階で工事着工金の請求などが発生してきますので、その中に含まれていることになります。
設計施工会社に設計を依頼している場合も同様です。会社の規則によりけりですが着工金、完工金と言う費用の請求が発生してくると思っていただければと思います。
設計費用について
設計費用については、その会社の取り決めている言い値になってくることが多いので、初期段階で問い合わせをしておくことをを進めします。1店舗設計して、40万円の設計者もいれば、施工金額の30パーセントという会社もあります。
設計費用に関しては後日まとめていきますので追記とさせてくださいませ。